専任教員紹介

2018年度の国際交流学科の先生を紹介します。
ゼミを担当している先生には、担当ゼミ名が書かれています。3年次で各専門領域の演習科目(ゼミ)を選び、4年次のより深い研究へと接続していきます。国際交流学科では、この演習での学びが非常に大きなウェイトを占めます。演習の授業では担当している教授の学問領域を深く掘り下げ、一人ひとりが自分のテーマを決め、ディベートや発表を行い、最終的に4年間の学びの総決算となる卒業論文へと結晶することになります。また、海外留学によって、現実の「国際交流」を体験してくることも奨励しています。
(以下の演習の名称は、2018年度までのものです。2019年度からは変更があります。)

松浦聖子(法学演習)

松浦聖子(法学演習)
①専門、研究テーマ
民法の財産法、家族法
契約責任のあり方、最近はグローバル化の影響が法にどのように作用するかを考えています。
②①に興味を抱いたきっかけ
大学の学部時代のゼミの勉強と、先生たちからの影響。社会生活関係における個人の法的自由をどう許容し、修正するか、何をどこまで法的責任として負うことが適切なのかは、杓子定規な基準では判断できないため、研究として惹かれました。
③ゼミについて(授業内容など)
民法は社会生活関係や人の一生をすべてカバーする法領域なので、あらゆる事象がテーマになりますが、国内外のさまざまな問題を、法的な問題意識を持って考えるゼミです。特に、諸外国の事象・制度を日本と比較することを重視しています。
④学生時代の思い出
とにかく、いつでもどこでもよく食べていました(汗)。今となっては全てが美化されているのかもしれませんが、勉強も部活もダブル・トリプルスクールも、趣味も遊びも、食べながら取り組んだハイパーアクティブな日々でした。
加えて、素晴らしい先生方との出会い、友人や先輩後輩に恵まれたことは全て大学生活のおかげなので、いつも感謝しています。
⑤学生へのメッセージ
大学生のうちに、ぜひ一度 Comfort Zone から出てみてください。大学では、ラクするために省エネ選ぶのではなく、自分の可能性や潜在能力を伸ばすためのチャレンジを選んでみましょう。

坪内淳(国際政治演習)

坪内淳(国際政治演習)
①専門、研究テーマ
国際政治学、外交・安全保障論
②①に興味を抱いたきっかけ
子供の頃に、戦争ってみんなが嫌がるはずなのになぜ起こるんだろう、と思ったのが一番のきっかけですね。
あとは、単純に、知らないことを知るワクワクが大好きでした。(この気持ちは現在進行形。)
③ゼミについて(授業内容など)
国際政治の現状と学問的アプローチはもちろんですが、それぞれが興味のある問題を見極め、それをどうやって追究し、またうまく人に伝えられるか、を強く意識しています。
そして何よりも(辛いところもあるけれど)すごく楽しい!という感覚を一番大切にしています。
④学生時代の思い出
大学内には最低限しかいませんでした。いろんな人と会い、旅をし、これから何をすべきなのか、ずっと考えていました。
⑤学生へのメッセージ
大学でやるべきなのは、自分の常識を深く深く疑ってみること、偶然を大事にする癖をつけること、一人で生きる準備をすること、ですね。

古川純子(国際経済演習)

古川純子(国際経済演習)
①専門、研究テーマ
専門:国際経済学 国際政治経済学
研究テーマ:
・21世紀の地球村(グローバル・ヴィレッジ)での共生と協力
・人々が自発的に集まって協力するメカニズムの解明(コレクティヴ・アクション)
・グローバル社会での国際公共財の提供問題
・ICTやAIが作り出していく新しい知識経済のしくみ
・ポスト資本主義はどのような経済制度になるのか
②①に興味を抱いたきっかけ
人々なぜ争うのだろう、世界はどうして戦争をするのだろうと、国際関係と平和の問題を深く考えていくと、戦争や紛争の根底には常に経済の問題があることに気づきました。権力者にとっても普通の国民にとっても、国際経済の問題を抜きにして世界平和を考えることはできないと思ったのが、国際経済学を志したきっかけです。
③ゼミについて(授業内容など)
3年生では国際経済の基礎を輪読などで学んだ後、秋に向けてテーマを選び共同研究を開始します。慶應、関西学院大学など、関東・関西の大学とのインターゼミナール行い、オリジナルの論文を発表し、ディスカッションをするためです。英語論文になることも多いです。中間報告を夏合宿と聖心祭で行います。研究を通じて思考力や論理力がつくと同時に、他大学に仲間もできて実践力や協働力、発信力がつきます。その後4年にかけて、社会の難問をビジネスで解決する「ソーシャル・ビジネス」の企画案をグループで練り、聖心祭で発表します。学習の集大成として、卒業論文に全力で取り組むことは言うまでもありません。
④学生時代の思い出
当時私は好奇心の塊で、文学やいろいろな分野の本を読み、旅行をし、数か国の語学を学び、友と大いに語り合い、緒方貞子先生はじめ他大学の授業も聴講し、スポーツをし、名画を観、そしてたくさん考えていました。もやもやとした将来への不安の中で、最大の悩みは自分の将来の夢をひとつの職業名で示すことができなかったことでした。自分には何ができるのだろう?自分の核は何だろうと迷い、笑い、青春をしていたように思います。霧の中にいたけれど、その問いをあきらめなかったな、という感覚だけは今もあります。
⑤学生へのメッセージ
これから世界は、大きな転換期・変動期に入ると思います。自分の選択する道が、自分にとっても世の中にとっても悔いのないものにするために、大きく視野を開いて、世界を判断する軸や芯を自分の中にしっかりと形成してほしいと思います。

岡橋純子(国際文化協力演習)

岡橋純子(異文化コミュニケーション演習)
①専門、研究テーマ
文化遺産学、文化政策、国際文化協力
②①に興味を抱いたきっかけ
10代の頃に「戦争は心の中に生まれるものだからそれを防ぐためには心の中に平和の砦を築く」ことを理念に掲げる国連機関(ユネスコ)での勤務を目指すようになりました。その夢かない、20代半ばから30代半ばまでユネスコのパリ本部で、世界遺産関連アドヴォカシーをおこなう一担当官として勤務。アジアやアフリカのたくさんの「現場」に立って肌で感じ、国際協力の理想と現実の狭間で、より多くの人にとっての幸せとは何かをいつも考えていました。職場の日常自体も、きわめて文化多様性に富んでいました。大学院時代の研究をベースに多国間協力の仕事を通して得た知見、それらを総合して深めた博士学位論文のための研究が、現在にまで至る研究アプローチの基礎となっています。
③ゼミについて(授業内容など)
自然・文化遺産を保全しつつ持続可能な発展を目指す世界遺産マネジメントの五大陸26事例を取り上げた英語文献を各自が一章ずつ担当解析します。担当者のプレゼンと議題提起を受けて毎回必ず全員が意見を返し、議論は発展していきます。ゼミ生はバランスのとれた世界観を構築し、実践的な視点でグローバルとローカルの間の協力課題を考える姿勢を身につけていきます。卒論は、一生をかけて考えていきたい問いにひとりひとりが深く取り組めるように、まずはオリジナルな「自分らしいテーマ探し」方法から入り、進めていきます。
④学生時代の思い出
体育会のテニス部に所属していました。体力的限界を覚えながらハードな練習や真剣勝負を経験し、縁の下の力持ち的な役割分担の数々をこなす喜びも知りました。しかし、二年やったところで三年次から留学するため辞めてしまいました。留学は充実していて楽しく、その後へ道が開けるきっかけにもなりましたが、現時点で鮮烈に蘇ってくる学部時代の思い出といえばテニス部の仲間達との時間です。泣き、笑い転げ、悔しがる、が全て本気で、輝いていて、最高でした。
⑤学生へのメッセージ
時にはまわり道と感じられるような経験も大切に丁寧に乗り越えて、人間としての幅や引き出しを豊かに持った人になっていただきたいなぁと思います。大学は知識を得るだけの場所ではなく、学生時代は学内外で出会うさまざまな人から学び、自分らしいhow to liveの姿勢を身につけるチャンスだと思います。「輪郭」や「スタイル」といった個性をもって、それを発揮し周りを照らすことのできる人となって下さい!

佐々木亮(国際人権論演習) *2019年度着任

鈴木弘貴(国際メディア論演習)

鈴木弘貴(国際メディア論演習)
①専門、研究テーマ
人間の活動がグローバル化することに伴ってその必要性が増してきている「グローバルジャーナリズム」を、CNN InternationalやBBC World Newsなどを対象に実証的に研究してきました。今は、「アジア共通のニュース」を構想してみようと取り組み始めています。
②①に興味を抱いたきっかけ
私は、大学を出た後、日本の通信社の経済部記者となりました。まだ20代の駆け出しのある夜、自分が、日銀の記者クラブで何気なく書いて送った記事で、地球の裏側のニューヨーク市場の為替相場が動くという体験をし、この、「ニュースに国境はない」という現象に興味を持ちました。
③ゼミについて(授業内容など)
ゼミでは、授業とは異なり、学生の皆さんも「研究者のたまご」として扱い、お互い(私を含め)刺激しあい、切磋琢磨する関係にしたいと思っています。皆さん個々がお持ちの、アジアを中心とした国際的な、またはトランスナショナルな政治・経済・社会・文化などの関心を、それに関する情報を媒介するメディア・ジャーナリズムの研究を通じて深めていけるよう、進めていきます。
④学生時代の思い出
学部時代は、初めての一人暮らしということもあり、有り余る「自由」を享受しました。一時は、この「自由」に飲み込まれそうになって、自堕落な日々を送ったこともありますが、4年間をかけてこの「自由」を自分自身で制御できるようになったことが、今から振り返れば最大の学部時代の成果だと思っています。
⑤学生へのメッセージ
キーワードは「とことん」。とことんマージャンをしたやつ、とことん競馬に打ち込んだやつ、とことん恋愛に溺れたやつ、とことん映画を見まくったやつ、とことんおしゃれに没頭したやつ、とことん部活・サークルに精を出したやつ、もちろん、とことん勉強したやつ。私の周りで、今、一目置ける人間は、皆、こういう学生生活をおくった人たちばかりです。

畑浩一郎(フランス社会文化演習)

畑浩一郎(フランス社会文化演習)
①専門、研究テーマ
フランス文学、とりわけロマン主義時代のオリエント旅行記を研究しています。
②①に興味を抱いたきっかけ
もともと本を読むのが好きだったので、大学では文学部に進むことを決めていました。
2年生のときに第三外国語として勉強し始めたフランス語が気に入り、フランス文学を専攻することにしました。
③ゼミについて(授業内容など)
2年間かけて、卒業論文を執筆するためのスキルを身につけていきます。資料収集、文献読解、論文執筆について、それぞれが自立して行えるよう指導をしています。自らの関心に合わせて、各自が大学生活の集大成となるような卒業論文を完成させ、胸を張って卒業していってもらえることをゼミの最終目的としています。
④学生時代の思い出
卓球が好きだったので、仲間と何時間も体育館で練習していました。あとは本を読んだり、アルバイトをしたり、楽しい学生時代でした。
⑤学生へのメッセージ
大学での勉強は「やらされる」ものではなく「自ら学びとる」ものです。そのためには、まず自分の興味のあることを見つけ、それをこつこつと掘り下げていくことが大切だと思います。

久保田知敏(中国社会文化演習)

久保田知敏(中国社会文化演習)
①専門、研究テーマ
中国哲学
②①に興味を抱いたきっかけ
昔から「なぜ」と問うことが好きだったように思う。1960年代から70年代の流れの中で、拙いなりにどう生きるかを考えていたのだろう。農業や女子教育をしたいと真剣に思っていた時期もあった。どうやら関心は別のところに向かい、ニーチェやショーペンハウアーなどを好んで読むようになった。そんな読書傾向のなかで『荘子』に出合い、いつか超えてやろうと思った。
③ゼミについて(授業内容など)
現代中国を通して日本や世界を理解するための授業。現代日本とのかかわりを重視し、現代・日本・国家などの理解に資するため、中国・台湾などを道具として使う。ここのところほぼ毎年台湾からの留学生が参加してくれているので、交流のいいチャンスになる。
④学生時代の思い出
足立区にずっと住んでいたので、交通が不便だった。23区内なら自転車移動が基本。きたないママチャリをこいでおまわりに職務質問されながら、エコの先端を行くライフスタイルだと、ひとり気に入っていた。1985年から2年間中国に留学した。この間すべての省・自治区・直轄市をまわった。帰国してからも休みがあれば、バックパックを背負って中国に出かけた。
⑤学生へのメッセージ
つげ義春でも、宮沢賢治でも、ゲーデルでも、ワグナーでもなんでもいいから、自分を根源的な問いに引き戻してくれるようなものと出会おう。そして、せっかく大学に来たのだから、快楽は知的快楽にとどめをさすと実感できるまで突き詰めないともったいない。

小川早百合(日欧比較思想演習)

小川早百合(日欧比較思想演習)
①専門、研究テーマ
比較文化、思想交渉史
②①に興味を抱いたきっかけ
キリスト教とイスラム教の文化が混じり合う場所レバノンに住んでいて、文化や宗教の広がりや多様性に興味を持ったからです。おそらく紀元前から異なる民族、異なる文化をもつ人たちがずっと同じ町で共に普通に暮らし、アジアとヨーロッパの交易の拠点として、アジアの特徴とヨーロッパのセンスが次第に一体となって独特な文化を創り出してきたその寛容性はどこからくるのだろうと、漠然と感じていたからです。
③ゼミについて(授業内容など)
日本を軸に世界を知ることを目標とし、そのための方法論を学び、自分のテーマを探して、日本と主にヨーロッパ文化の双方をよりよく理解します。人気のあるテーマは、「窓」、「色」など。そして、文化の違いだけでなく、文化は他の文化との接触によってより豊かになるということを実感する場を提供するようにしています。
時には、海外の大学で日本語を学んでいる学生たちと中継授業をすることもあります。
④学生時代の思い出
いろいろな人との出会いを経験できたこと。学生時代の前半はレバノンの大学で過ごし、国籍のない人、パスポートを持っていない人がいることを知って驚いたり、同級生には、パレスチナ人、アルメニア人、レバノン人、シリア人、イラン人、イラク人、エジプト人、インドネシア人、アメリカ人などがいて、多様性ということがなんとなくわかり、授業で学ぶ以外に多くのことを自然に学べていたこと。
⑤学生へのメッセージ
・回り道をすることを恐れないで!効率的な方法を考えるよりも、まず行動、トライして試行錯誤すること、それが学生時代にできる強みなので。
・何か1つ、自信をもって人前で披露できるものを身に付けておくこと(歌でも、ダンスでも、語学でも、オタク的な知識でも)、今からでもまだまだ全く遅くないので。

奥切恵

奥切恵
①専門、研究テーマ
グローバル社会における言語と文化の関係について研究しています。難民や移民として大人になってから新しい言語を学ぶ人も増える中、人はどのように言語や異文化でのコミュニケーション術を習得するのか、文化や社会が人々の使う言語やアイデンティティーにどのような影響を与えているか、について興味を持っています。その他、宝塚とコミュニケーションについても研究をしています。
②①に興味を抱いたきっかけ
会話の中で、日本語ではたくさん相槌を打ちますが、英語ではそれほどありません。またその違いが文化によって印象や受け取り方が違います。言語や非言語コミュニケーションが国によって違うことに気づき、コミュニケーションの違いは面白いと思いました。
③授業内容について
英語を使って大学で勉強したことをプレゼンテーションやスピーキング・ディスカッション・ライティングなどで表現し、異文化間コミュニケーションにおける異同に気づき、違う文化を受け入れるマインドを手に入れます。
④学生時代の思い出
旅行が好きでした。予定が決められたパック旅行が嫌いで、自分の自由な旅程で自分のペースで旅していました。今もよく旅をしますが、現地の人と触れ合う旅をするようにしています。
⑤学生へのメッセージ
たくさんのことを知って、広い心を持ってください。そのためにはいろんな人に出会って、違うことが素晴らしいということに気づきましょう。見識が広くなれば広くなるほど、自分が知らないことの多さに気づきます。知らないことが多い、と気づいたら、それはあなたの学びが深まったということです。

スティーブ・コルベイユ

 スティーブ・コルベイユ
①専門、研究テーマ
比較文学・文化、翻訳論
②①に興味を抱いたきっかけ
幼いころは、「物語」が大好きでした。昔話、神話、遠い国の不思議な冒険話に夢中でした。特に、アレクサンドル・デュマの『三銃士』をはじめ、フランスの17世紀を舞台にした小説を愛読しました。また、毎週土曜日にテレビで日本のアニメに見入っていました。その時から日本に興味を抱きました。大学でフランスと日本の歴史や文化について勉強したかったのですが、日本語の厚い言葉の壁があり、フランス文学を専攻することにしました。フランス文学の修士を取得後、どうしても日本について学びたい気持ちが収まらずに、再び大学院に入学し、日本語の授業も履修しました。現在、フランスと日本の文学・文化を比較し、人々の相互理解を深めるために、「物語」は非常にパワフルなツールだと思います。
③授業内容について
世界のグローバル化が進んでいる中で、多面的な切り口から「文化」の役割を問います。文章や映像の分析、またインタビューとフィールドワークによって、異文化交流が出来るようになるためのノーハウを学びます。机上論だけでなく、実際に文化の架け橋になるために実践練習もします。
④学生時代の思い出
私はカナダ生まれ、カナダ育ち。高校には殆ど部活がなく、学校で勉強し、すぐに帰宅していました。しかし、大学生になり、毎日朝から夜遅くまでキャンパスにいました。出来るだけ多くの授業を履修し、暇な時は図書館で好きな本を読み、多くのサークルに参加し、そして夕方からは友達と校内の喫茶店で食事をしながら時間も忘れ、雑談に耽りました。大学こそ私の青春時代でした。
⑤学生へのメッセージ
勉強、サークル、バイトなどで学生の日々が忙しく感じるかもしれませんが、一人の時間も大切にしてください。ゆっくり本を読んだり、映画を見たりする時間を確保した方が良いです。これらの後の人生で貴重なものとなるはずです。
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